チェンジリング


野球の誘惑に負けそうになったけど【チェンジリング】を観に行って来た。取りあえず、あらすじ的なのは、ある日息子が突然消え、5ヵ月後に見つかったのは赤の他人だった。違うって言っても取り合わないダメ警察との戦い的な話しなはず。監督はクリント・イーストウッド


良かった。これ、実話が元になってる映画だそうだ。怖いねぇ。なんか、想像がつかないと言うか、嘘でしょ!?って感じ。だって、戻って来た子供が違うって母親が言ってるのに、気が動転してるからとか、成長期だからとか、家に帰れば思い出すとか、はぁ??って感じ。


警部もその手先な医者も、支離滅裂と言うか、なんて言うか本気で腹が立つ。でもそこに、歯医者とか学校の先生とか、マルコヴィッチの穴な牧師とか、凄腕弁護士とか救いの手を差し伸べる。今まで腹立たしかっただけに、なんてこの人達はいい人なんだぁって思う。


んで、物語は後半で急展開。普通に行方不明なのかと思いきや、事件発生。憎きゴードン登場。ホント意味が分かんない...。でも、ダメ警官ばかりなのかと思いきや、ゴードンに捕われてたサンフォードの言葉を信じて、真実を解明したヤバラ刑事という光。いやぁ男を感じた。


そして、サンフォードな少年凄く良い。全体的に良いけど特に、もう良いって言っても掘り続けて、泣き崩れる少年と刑事なシーン凄く印象的。好き。サンフォードに対して、可哀想っていう同情心が生まれたね。


映画ではサンフォードのその後は出てこない。だから、調べたら実際の彼は刑事裁判で起訴されず、少年院送致になってカナダに強制送還。そして家族を築いたって。被害者であり加害者なんだけど、サンフォード良かったねぇって思った。それもこれも彼の演技のおかげだ。


さぁ、そしてアンジーにもふれよう。セクシーなアンジーが私は大好き。でも今回はいつものアンジーと、ちと違う。だから最初はなんだか、違和感だった。でも観るにつれて、そんな事どーでも良くなった。ホント母は強しってのが伝わって来る感じ。



そして、偽ウォルターは何なんだ、まったく。ホント小生意気な感じが腹が立つ。でも思ったんだよね、腹立たしいって思わせる演技が出来てるって事でしょ。彼は実は凄いんだよなってね。でも、本当にクソガキめ!!って思った。


そして、思ったついでに、ゴードンの絞首刑を見てて、陪審員とかムリィ。だって、もし冤罪だったら…。犯人は確かに悪いと思うし、死刑ありって思うけど、でも実際にそれを自分が決めるってなるとちょっとねぇ。他人が決めるてるから、死刑ありって言えてるんだと思うな。


あぁぁ、そして最後にひとつだけ。物語の内容には全然関係ないけど、ローラースケートって...。事実なんだろうけど、職場をローラースケートで走り回るなんてねぇ。時代って凄いな。っと言う訳で、良い役者がそろったとても良い作品でした。