縞模様のパジャマの少年


【縞模様のパジャマの少年】を観に行って来た。恵比寿で観たんだけど、偶然にも今日は1000円デー。それと新宿で懲りてるので、最高に余裕をみて2時間前に到着。余裕で平気だったけど、上映時間の間近にはもちろん満席売切だった。良かった早く出て来て。


では、あらすじを。舞台は第二次世界大戦下ドイツ。8歳の少年ブルーノは、ナチス将校の父の栄転でベルリン郊外に引っ越す事に。その新しい家の裏庭の森の奥、鉄条網で覆われた場所でブルーノは、縞模様のパジャマを着た少年シュムエルに出会う。そしてな話し。


いやねぇ、好き超えとかそういう次元の話しじゃない。好きとか嫌いとかじゃない。いつもエンドロールは殆ど観ないんだけど、立ち上がれないと言うか、重かった。扉が開く感じがほとんどなかったから、他のお客さんもきっと、ラストまで観届けてたと思う。


ブルーノが引っ越して来て、部屋から収容所を発見する。そして両親に、あっちに農場があるよ。って言う。そこで両親もその話しにのる。事実を伝えない。洗脳されてるはずなのに、事実を伝えないって所は、きっとどこかで違うって思う気持ちがあるからなのかな。


んで、ブルーノは両親に禁止されてた裏庭の森からシュムエルに出会う。ここから2人の友情が始まるわけ。ブルーノは農場だと思ってるから、シュムエルに何でパジャマ?とか農場でしょ?とか胸の番号は何のゲームとか質問する。なんだか、その2人の感じがまた心が痛い。


で、ブルーノと姉は家庭教師が2回くるのが学校がわり。まぁ、この家庭教師はダメ教師だな。嘘を子供に教えるなと。子供達はそれが全てだと信じてしまうじゃんかと。実際、ベルリンの頃には人形を大事にしてた姉が洗脳されて、コロっと人が変わってしまう。


まぁ、これは家庭教師だけの影響じゃなく、部下も絡んでるんだろうけどね。恐いなぁ、思い込みとか、生まれつきの環境とか、洗脳ってっとまた改めて思った。それとね、途中母が不在時にブルーノがブランコから落ちてけがをする。


その時、家にいた囚人パヴェルが助けてくれる。それを見た母は最初ヒステリックになるけど、パヴェルが処置してくれた事を知る。でも、ありがとうとすぐには言えず、渋々言う母。この辺良いと思う。これが、洗脳の恐さだなって思った。


で、途中家のグラスを磨かなきゃいけないからって、シュムエルがブルーノの家に連れてこられる。お菓子をあげるブルーノ。でもそれを父の部下に見つかり、怒られるって恐怖から、ブルーノはシュムエルが勝手に食べたと嘘をつく。


部屋に戻って後悔する、ブルーノ。彼は良い子だね。この時点では、ユダヤ人は敵とか、良いユダヤ人はいないとか、周りの声が入って来てるのにさぁ。でもこの事件でのブルーノの罪悪感から衝撃の結末に繋がっちゃうんだよなぁ。


なんか最初はさ、母も洗脳されてるんだって思ってたけど、ある事実を知って、母は変わる。何か人間らしい部分が残ってたんだなって安心した。あの結末で家族はどうなったんだろう...。ってダメだ。長々と書いたけど納得いく文章が書けない。


じゃぁ、最後に学校でドイツの事とか、歴史を学ぶけどあれじゃ甘い。教科書を読んで、テストの為に暗記とかダメだわ。世の中こういう映画を授業に取り入れるべきだと思うな。