否定と肯定


否定と肯定】を観る。ナチスドイツによるホロコーストがなかったとホロコースト否定論を唱える、イギリスの歴史家デイヴィッド・アーヴィングを自著で否定したユダヤ人の女性歴史学者デボラ・E・リップシュタットがアーヴィングに名誉毀損でイギリスで訴えられてって言う話し。


実話だってさ。で、イギリスで訴えられたってのが大切なのだね。イギリスでは訴えられた側がそれは事実じゃないと証明をしないといけないんだそうで、ナチスによるユダヤ人虐殺は無かったって言っているけど、それは事実じゃないって事を証明しないといけない訳よ。


大半の人があったと認識してるけど、ないと思ってる人を相手に証明するってなかなか大変な作業だなと思う。それに私はデボラが苦手だった。有能弁護士軍団に任せれば良いのに、我が強いと言うか何というか、アーヴィングもだけど申し訳ないがデボラにも共感ができん。


だって、途中で弁護士さんが専門分野じゃないなら口出ししないで頂きたい的なことを言うシーンがあって、そうだよそうだよ。デボラもそうなんだからな。って思っちゃもんね。だけどだからこそ、終わりの方のデボラは好感がもてる。


で、裁判長が非ユダヤを心底信じてるなら、アーヴィングの発言は嘘に当たらないんじゃないか的なことを言ってて、確かにって思ったけど、でもそれをいい出したらすべての犯罪がOKにならないかなって思っちゃう。神の声が聞こえたって言えばすんじゃうよね。


まぁ、国によって裁判って色々なんだなぁって思ったのと、現実にあった事だったとしても、反対派がいて、いかにもな証拠と話術を使われちゃうと、なかったのかなって気持ちが少し芽生えちゃうんだなって思ったし、マイクロフトとモリアーティは最高でしたな。うむ。